都市計画道路って何?
本日は計画道路に関するお話です。
不動産のポータルサイトを見ていると、
都市計画道路あり、計画道路あり、53条、などと
記載されていることがあると思います。
この計画道路とは何なのか見ていこうと思います。
上記の言葉を理解する為には、都市計画道路という
言葉を先ず知っておかなければいけません。
都市計画道路とは、都市計画法に基づいて
指定される道路のことです。
都市計画法とは、都市の健全な発展等を目的とする
法律であり、主に建物を建てるにあたって色々な制限を
かけているものです。(●●地域には工場を建ててはいけない、など)
そして、都市計画道路とは、都市計画法に基づく都市計画決定にて設定された地域(都市計画区域)における道路のことをいいます。
ちなみに、都市計画には、計画決定と事業決定の2つの段階があることも頭に入れておいて下さい。
計画決定とは、官公庁が都市計画を作ること、事業決定は都市計画を作った
後に都市計画区域内の人と交渉を行い、実際に道路を作る手はずが大体
整った時になされるものです。
ここから、具体的な例を持って考えていこうと思います。
あなたが住んでいる地区が今般、県知事の都市計画決定によって
都市計画区域になったとします。
そうすると、その地域には、都市計画法第53条から57条の条例が適用されることになります。
そして、この都市計画法第53条に従うと、都市計画区域で物件を建築
する際には、地階を有しないこと、階数が2階以下であること、RCではないことという制限が加えられます。
つまり、いつでも簡単に壊せるような建物は建てても良い、
ということですね。
さらに、この都市計画決定が事業決定になったとします。
そうすると、自治体などは、あなたが住んでいるところにある土地を時価で
買い取ることができる権利を有することになるのです。(このことを「収用」といいます。)
この時価での買い取りによってあなたは得をするかもしれませんし、逆に
損をしてしまうかもしれません。
もし、自治体などが提示した時価の金額に不満があるのであれば、裁判で
議論をすることも可能です。
得する可能性もあれば、損する可能性もある、
都市計画道路に該当しているところの物件の購入を検討する場合は、
しっかりとリスクを考えた上で取り組まれることをおススメします。